善かれと思った事が仇に・・・

久し振りに書き込みます。

今年、私は44歳になります。

今年から、厄年も抜けて私が培ってきた、経験、ノウハウを全て出し切って新しい挑戦をする年にしています。

年末に、皆様にこんな事出来たよ。って報告出来るように日々挑戦しています。


そんな中、先日、わかり合えないお客様と契約してしまいました。

屋根のカバー工法で起きた出来事です。


現場調査に行き、台所の天井が剥がれかかっているの確認をしました。

お客様は室内の天井だけ直してほしいとの事でしたが、雨漏りしていた形跡があるので、屋根から直さないと意味ないですよ。とお伝えしました。プロなら当たり前の伝達事項ですね。

それから屋根を点検したら、横葺き屋根の3寸勾配で、素人の方がコーキングをベタベタに至るところやってあるのと、雨漏れ付近に土がごっそりたまってるのも確認しました。

同業の方ならもう分かると思いますが、カバー工法もしくは葺き替えしか手立てがないのです。


そのお客様は、父から譲り受大切大切な家なので、キチンと直したい。とのこでしたので、台所の屋根だけカバーしましょう。となったのです。

その方は、他県にお住まいで、あまりお金もかけられない。との事でしたので一番リーズナブルな裏打ちなしのしおさいに決まりました。


しかし、キチンと説明したものの、そこは雪が結構降る地域で、家族との思い出が詰まった家に、雨漏りを防ぐ機能、劣化防止しかない商品を勧めてしまっていいのだろうか?と私の中に疑問と葛藤が生まれました。


そこで、私が出した結論が、在庫があれば機能性に特化した天然石付の屋根材にしてあげよう。と思ったのです。しかも、サプライズで。

見に来た時に、2Fの瓦と同系色にしたから、すごく喜んでくれるのではないか?などと浅はかな考えで。


最悪、施工範囲は大きくないので気に入らないと言うならば、しおさいに戻せばいいか。と軽く考えていました。


いままでは、こういったケースはお客様に大変喜ばれ、御社にして良かった。など、たくさんの喜びの声を頂いておりましたので、慢心していたと思います。


結果、このサプライズは失敗に終わり、お客様を満足させられず、ひどく叱責され、モンスター化させてしまいました。


ただ、誰にでも失敗はあり、もちろん無償でルーフィングからやり直し、しおさいに戻すと進言しましたが、一度の失敗も許されず、料金もいりません。も認められませんでした。

なぜモンスター化と表現したのかと言いますと、元の屋根に戻せ。そして雨漏りの保証を付けろ。と言われたからからです。


さすがに、18年やってきて少なからず失敗はしてきて、そのたびにお客様と時間をかけて和解してきましたが、時間をかけてこの結果になったのは初めてです。


よって、心苦しいですが、転ばぬ先の顧問弁護士に相談した次第です。

18年やってきて、初めて顧問を利用しましたが、やはり気持ちいいものではないです。。。


今思えば、始まりから電話の一本も入れておけば良かったな。と思います。


18年やってきて、まだまだお客様に教えられ、これを教訓とし、慢心せず、さらに自分の成長へと繋いでいくよう努力していきます。


こんな失敗も包み隠さずお伝えして、嘘も隠しもなくお客様と接して行きたいと思います。

それでも付き合うよ。と言ってくださるお客様には一生懸命答えていきたいと思いますので、これからもどうぞ屋根の新栄をご贔屓にしていただけたら幸いです。